地震前兆 百瀬。 南海トラフ巨大地震はいつ起きるか?|百瀬直也:地震前兆・超常現象研究家/ライター/ブロガー|note

西日本にも大地震の恐れ! 沖縄の“謎の揺れ”は地震の前触れか!?

地震前兆 百瀬

地震の前兆だったら怖い…… 去る3月22日、沖縄タイムスによると、沖縄本島の「本部町」「名護市」「今帰仁村」「読谷村」「宜野湾市」「那覇市」「南城市」の各地で、3月19~22日にかけて謎の振動が相次いで発生しているそうだ。 複数の住民が、「窓や建具などがカタカタと揺れた」「寝ていたが、起きてしまった」と、揺れを報告している。 また、本部町の男性は「1秒ぐらいだがわずかに揺れた。 風もないので原因が知りたい」と心配気に語る。 沖縄気象台は「地震計はまったく動いていない」と、地震であることを否定しているが、地震でなければ、何なのだろうか? 実は、2年前の東日本大震災が発生した3日後の3月14日にも、沖縄の読谷村で謎の揺れがあったというツイートがTwitter上で集中した。 また、同日の夕刻に、那覇でもベランダのガラス戸がガタガタ震えたり、那覇空港近くでは、夜に短い揺れが突発的に繰り返されたという。 また、宜野湾や豊見城でも「揺れた」という報告があった。 その時は、読谷村と恩納村の境界線付近にある山奥の演習場での「射撃練習」の振動ではないか? という説も出た。 だが、その地域以外でも飛び地的に揺れが確認されているので、この「射撃練習」による振動の可能性は低く、結局原因がわからずじまいで終わった。 そして、今回の揺れはオスプレイの飛行による「共振現象」ではないかと疑う声も上がっている。 だが、地元民の男性によると、オスプレイは確かに独特の振動を起こして飛行するが、それとは明らかに違っていたとのことだ。 また、オスプレイの振動によるものならば、なぜ気象庁が可能性としてでも指摘しないのかが疑問であるし、沖縄ではすでにオスプレイの振動が問題となっているため、オスプレイが振動の原因なら、このように「謎の揺れ」とはならないのではないだろうか。 さらに、ネット上では、「空振」ではないかという声も多いが、空振とは、通常火山の爆発的噴火に伴う急激な気圧変化で起きるもので、今回は、対応する噴火はどこにも起きていない。 また、今年2月に、箱根で震度5の地震があり、ロープウェイが止まったが、気象庁の地震計が記録しないほどの超局地的な地震だった。 今回もその類かというと、揺れが起きている地域が広範囲にわたるので、可能性は低いだろう。 こうして引き算式に考えていくと、あり得る可能性というのがどんどんなくなり、ますます謎が深まっていく。 沖縄といえば、謎の揺れ騒ぎと同時期の3月20日に、読谷村の米陸軍トリイ通信施設内トリイビーチに、ザトウクジラ1頭の屍骸が打ち上げられた。 ザトウクジラは体長約10メートルの若い個体で、死因は不明。 大地震の前にイルカやクジラが座礁するケースは多く見られるが、屍骸が漂着することはあまりなく、今回も地震との関係は微妙だ。 だが、この件は別としても、3月15日には島根県の隠岐の島で、「地震魚」の別名をもつ深海魚「サケガシラ」が出現しているので、やはり西日本での地震が気になるところだ。 隠岐では今年に入って、サケガシラが漂着したり釣り上げられたりするケースが相次いでおり、大地震の前兆ではないかともウワサされる。 そのほかに、最近の地震前兆ではないかと思われるものでは、ちょっと専門的になるが、電子数の増大がある。 地球の上空の電離圏に存在する電子の数が、東日本大震災など巨大地震の前に増大していた。 この電子の総数(TEC)の値は研究機関で公開されていて、民間で地震予知に利用する人も多い。 実は、現在、このTEC値が沖縄あたりで高い状態が続いていて、地震に警戒が必要なのだ。 沖縄では大きな地震がないと思っている人が多いが、実際は歴史を通じて多く起きている。 昭和元年には沖縄北西沖M7. 5があり、今世紀に入っても、2010年2月27日沖縄本島近海でM7. 2、2011年11月8日沖縄本島北西沖でM7. 0の地震が起きている。 これらの地震は規模は大きくても、震源が沖合のために大きな人的被害はなかったが、いったん津波が発生すると、そうはいかない。 たとえば昭和8年の八重山地震津波(推定M8. 5)では、1万2,000人もの死者が出た。 阪神・淡路大震災の時と同様に、「ここでは地震が起きない」という油断がある地域で大地震があると、大きな被害が出てしまいがちだ。 日本ではどこにいても地震の被害は免れないものとして、日頃から注意を怠らないようにしたいものだ。 スピ・ 超常現象研究家。 10代の頃にスピ世界に目覚め、内外の聖地巡礼を続ける。 神仏、聖者、シャーマニズム、イスラエル10支族 などの古代史、地震予知、西洋・インド占星学なども研究。 スピリチュアルダウジングや占星術などによる男女の相性判定を得意とする。 著書は「ヴィア・ドロローサ~イエスが歩いた悲しみの道」「大地震の前兆集~生き残るための必須知識」シリーズ (Amazon Kindle本)など。 ・ブログ.

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「生物のことは物理でわからぬ」という経典的信条のため、こういう研究がいつも異端視されるのは誠に遺憾なことである。 科学の進歩を妨げるものは素人の無理解ではなく、いつでも科学者の科学そのものの使命と本質への認識の不足である。 最初は、天体の配置が地震の発生と関連があるかどうかという関心から始まった。 その後に、動物が地震の前兆を捉えるという説に興味をもったりした。 更に21世紀になってからは、自分自身が地震の前兆を、頭痛や耳鳴りとして「体感」しているのではないかと思うようになった。 その後、2004年12月に、海辺のある土地で大地震が起きるリアルな夢を見た。 そのちょうど1週間後の2004年12月26日に、インドネシアでスマトラ島沖地震が発生し、巨大地震と巨大津波で世界で22万人の犠牲者が出てしまった。 第2の故郷と思っていたインドネシアで起きた大災害で、自分が予知夢を見ていたのに何もできなかったことが、無念の想いだった。 【写真】2004年スマトラ島沖地震の津波 それをきっかけに、本格的に地震前兆や地震予知のことを研究し始めた。 そして現在は、地震前兆研究家またプロの物書きとして地震関連の研究・執筆を行っている。 主に、一般の人々が特別な計測器などを使わなくても、自分の五感で認識できるものを集めている。 それらには、動物の異常行動や植物の異常、電気製品の異常、地震雲などの空で見られる事象、太陽活動や月の満ち欠けなどの天体現象、人間が感じる頭痛や耳鳴りなどの「体感」なども含まれる。 また、大地震に先立って見られた群発地震や前震などについても取り上げる。 日本で大きな被害が出た大地震の前には、このような前兆が多数報告されている。 1995年の阪神淡路大震災の後で前兆現象を募った際には、1519件もの報告が寄せられ、 『前兆証言1519! 』という本になっている。 【写真】『前兆証言1519! 「なぜそうなるか」といった小難しい説明原理などは最小限にとどめ、地震前兆として可能性が高いものを主に扱うことにした。 だが、そのような説明原理をまったく書かなければ、信ぴょう性が疑われてしまうかもしれないので、最低限の説明はしている。 …というか、そういうものが多い。 そのため、このような現象を「非科学的で根拠がない」とする人もいる。 だが、非科学的ではなくて、 「未科学的」だと筆者は考える。 一部の科学者や民間の研究者たちによって科学的根拠が示されているにもかかわらず、学会からは無視されたり頭から否定されたりしている。 このような領域に踏み込む科学者が少ないのは、色々な理由があるのだろう。 動物の異常行動と地震の発生を結びつけたりすると他の学者たちにバカにされるとか、保身のためにそのような領域に立ち入らないという理由だったりする。 私は以前に、UFOを研究すると学会から村八分にされるので米国へ渡ったという天文学者を知っていた。 科学の世界がこういう状況なので、われわれ民間人がやらなければならないのが現状だ。 地震が起きる数日前から、耳鳴り、頭痛、吐き気などがあるのだ。 調べていく内に、それらは地震前に発生するパルス電磁波が原因らしいことがわかってきた。 そのような反応は、人間以上に電磁波などに敏感な動物たちにも見られる。 地震の前に現れる動物の異常行動や自然界の現象を、中国では 「宏観異常現象」と呼ばれる。 人々が視覚や聴覚といった五感によって自然界の異常を観察できる現象のことだ。 マグニチュード5. 5以上の地震の頻度では、日本は年1. 14回であり、世界で第4位の多さだ。 国連開発計画の報告書が、1980年から20年間の世界各国の災害と災害死亡者数の年平均値をまとめている。 これによると、日本は世界第18位だが、先進国(OECD高所得国)の中では第1位となっている。 災害種類で見ると、イラン、アルメニア、トルコ、メキシコなどと並んで地震による死者が多い。 2011年の東日本大震災では、約2万人の死者・行方不明者が出た。 日本のように科学的・経済的な「先進国」でも、地震や津波の被害でこれほど多くの死傷者が出てしまった。 現代の先端科学をもってしても、地震予知は困難だとされ、根本的な対策がないまま現在に至っている。 東日本大震災が発生したから、しばらくは大地震や津波が来ないなどということはない。 逆に、いまは地殻変動によって日本で地震が起こりやすくなっている。 東日本大震災は、平安時代初期に起きた貞観(じょうがん)地震の再来と言われている。 貞観11年に、陸奥国東方沖の海底を震源域として発生し、規模は少なくともマグニチュード8. 3だったとされる。 地震によって発生した津波でも、甚大な被害が出た。 この9世紀の貞観地震の前後に発生した一連の地震や火山噴火が、ちょうど今の状況と似ていると指摘する地震学者が多い。 2004年に新潟中越地震があったが、貞観地震の6年前には、今の富山県から新潟県にかけて大地震が起きている。 1995年には阪神淡路大震災があったが、貞観地震の1年前には、今の兵庫県でM7以上の地震があった。 貞観地震の5年前には富士山が噴火し、9年後には今の千葉県沖でM7. 4の関東諸国地震が起きた。 18年後にはM8規模の仁和(にんな地震が起きているが、これは東海・東南海・南海の3連動型地震だった可能性が高いという。 9世紀に発生して20世紀後半以降に起きていないのは、東海・東南海・南海の連動地震、富士山の噴火、関東の大地震ぐらいだ。 また、産業技術総合研究所の 宍倉正展氏によれば、これまで知られていなかった外房沖の海溝型地震にも警戒が必要で、これが起きるとM8規模になり、東京でも震度6ぐらいの揺れになるだろうという。 いまは日本各地で大地震が発生する確率が高まっていて、いつどこで発生してもおかしくない状況なのだ。 これからの時代、地震や津波の前兆現象を知っているのと知らないのとでは、生死が分かれてしまうということもあるだろう。 だが、未科学的領域であるために、国はこのような情報を公的に国民に提供することはない。 【図】発生が懸念される主な大規模地震(内閣府) 動物は、本能的に危険を未然に察知して回避行動を取る。 お座敷犬など、人間に近い生活をしていると、そのような本能が薄らいでくるようだが。 そして、われわれ人間では、もっと本能的な要素が消え去ってしまっている。 今さらサバイバル本能を研ぎすませと言っても、遅すぎる。 せめて前兆現象の知識を得て、自分や家族や身の回りの人々を護る必要がある。 だから、このノートで公開するような情報がいま必要なのだ。 本書は、地震や津波の前兆をまとめたリファレンスブックを目指した。 ここに書くような情報を知っているかいないかで、自分や家族の生死が分かれるということも今後あるかもしれない。 たとえば、ミミズがたくさん路上で死んでいるのを見かけたら、「そういえば、あのノートに書かれていたな」と思い出して、周囲の人々に知らせたり、地震に備えるなどの行動を取っていただくことで、大地震の被害を免れるかもしれない。 収めた記事は、無料版と有料版を含んでいる。 有料版でも冒頭部分は試し読みができるので、興味ある記事があれば読んでみてください。

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そこから、分類と収集のために、場合によって1件の報告を複数に分け、最終的に1,711事例を抽出した。 【写真】『前兆証言1519! 越冬中の昆虫(ほとんどすべて)では、アリ、クワガタ、ミミズなどが活動する。 大地震の前には、イワシ・カツオ・マダイ・イカなどの極端な大漁や不漁が見られるが、これは地震のタイプには関係ない。 BC373年に、古代ギリシャの地方都市ヘリケが大地震で海中に没した。 その5日前に、ネズミ、ヘビ、イタチ、ムカデ、ミミズ、カブトムシなど、あらゆる動物が群れをなして、都市間街道を別の市へと向かって移動したという。 ネズミ、ヘビ、ミミズなどは現代でも宏観現象として報告が多いので、あながち作られた話とは思われない部分がある。 動物が地震を予知するかどうかについては、私が20代だった1980年代頃から強い関心をもっていた。 その頃に読んだのが、ヘルムート・トリブッチ著 『動物は地震を予知する』だった。 1976年5月6日に、トリブッチ博士の生まれ故郷イタリアのフリウリ地方でM6. 5の地震が発生した。 その時、博士は南米に滞在していたが、両親を案じて故郷へ戻った。 930人の犠牲者が出たこのイタリア北東部の地震によって、両親の家を含めて、生まれ故郷の村が瓦礫の山と化していた。 この時に村人たちと交わした会話から、 地震の前に多くの動物たちが異常な行動を示していたことを知って興味を抱いた。 この専門外の分野に関してまったく無知だった著者が、その後に調査をした結果、この本が生まれた。 博士は本の冒頭で、こう書いている。 説得力があると私が考えているのは、時代や文化や職業を異にする多くの人々の目撃談が驚くほど互いに似ているという事実と、もうひとつ、もっと重大なことだが、 一見ばらばらな現象がすべて科学の言葉できちんと説明できるという事実である。 (ヘルムート・トリブッチ『動物は地震を予知する』) 世界的に著名な科学者の言葉として、非常に説得力がある。 この本を読んで、一見科学的根拠がなさそうなこの現象が、科学で十分説明がつきそうだと思ったものだった。 【地震前兆百科】では、この本に書かれた多くの事例を紹介している。 この番組の趣旨は、動物や人間が地震の前兆を捉えているという可能性を探るというものだった。 人間の脳が地震を予知するという可能性を探求した画期的な番組だった。 現在でも貴重な情報が含まれているので、番組の内容について紹介することにしたい。 2007年7月16日に発生した 新潟県中越沖地震(M6. 7、最大震度7)の前に、動物たちの異常が見られたという。 飼い犬が怖がって飼い主のそばを離れなかった。 家の外で鳥が、眠れなくなるほど騒がしく鳴いていた。 モグラの歩いた後がそこら中にあった。 目を世界に広げれば、こういった話はもっと古くから知られていた。 後述するように、古代ローマ・古代ギリシャの時代からあったのだ。 「誰かが真剣になって取り組むべき」と、弘原海名誉教授は語る。 大阪大学理学研究部の 山中千博准教授も、このような研究に取り組んでいる。 「教科書だけを信じてはいけない」と山中氏は語る。 山中氏は、恩師である 故池谷元伺大阪大学理学部名誉教授(1940-2006)とともに、この研究を続けてきた。 池谷教授は、弘原海名誉教授の言葉「誰かが真剣になって取り組むべき」の「誰か」の数少ない一人だった。 故池谷教授の著書 『地震の前、なぜ動物は騒ぐのか』と 『大地震の前兆 こんな現象が危ない』は、私の人生を大きく動かした非常に重要な本となったものだ。 地震に先立つ地殻変動で、地中の石英を含む花崗岩では、岩石破壊に伴って強いパルス電磁波が発生する。 それが地上に出て低周波電磁波として空中で伝わり、電子機器を誤動作させたり、動物や人間の身体に影響を及ぼすこともある。 この低周波電磁波は、地球の大気の上層部にある電離層で反射し、千キロ以上離れた遠方に伝わる場合もあり得る。 動物たちの地震前の異常行動は、このパルス電磁波を何らかの形で受信した結果ではないかという。 そして、研究成果が応用段階に入っていた。 たとえば、1975年2月4日に遼寧省で発生した 海城地震(M7. 2)では、政府による避難勧告により、 10万人もの命が救われた。 麻布大学獣医学部の 太田光明教授は、現在の動物異常行動研究の最前線にいる科学者だ。 太田教授は、動物と電磁波の関係について研究するために、32年前に大地震が発生した中国遼寧省の海城市を訪れた。 そして太田教授は、当時の海城市地震局の職員だった男性を訪ねた。 その男性によれば、地震発生前に、午や豚が逃げ出し、ニワトリが鳥のように飛び、ネズミが人を恐れなくなったという。 彼はそれらの動物行動により地震を予知し、 3時間後に地震が来ると予測した。 実際に地震があったのは、3時間半後のことだった。 住民のほとんどは、避難勧告に従い、命を救われた。 中国では、動物園で飼育員たちが亀・イグアナなど7種類の動物の異常行動を日々チェックしている。 その観察データは中国地震局に集められ、地震予知に役立てられる。 太田教授は、中国の動物園の動物に電磁波を当てて、行動を観測するという実験を行った。 すると、ヘビは行動が活発になり、亀やイグアナは逃げ出した。 動物たちは確かに電磁波を感じているらしいのだ。 ところが、津波が襲来したスリランカの国立公園では、 動物の亡骸がまったく見つからなかった。 太田教授の研究室の研究員が、そのスリランカの国立公園へ調査に赴いた。 そしてわかったのは、津波の10分前に、ゾウの群があわてて道路を渡って逃げていったのが目撃されていたこと。 ゾウたちは、ふだんは毎日海岸へ来ていた。 それが、津波の4日前から、海岸に来なくなっていた。 津波の際には、低周波音が発生する。 ゾウたちは、その低周波音を聴く能力をもっているのだ。 ゾウは自ら低周波音を発し、仲間たちとコミュニケーションを取る手段とする。 彼らは、 津波の到来よりも早く到達する低周波音により、津波が来ることを察知し、逃げたのではないかという。 次に、アンテナから微弱な電磁波を発生し、それを国立公園内の野生のインドゾウに向けてみた。 すると、 電磁波を当てていたときにだけ、ゾウたちは警戒音である低い唸り声を上げた。 だが、一般的には地震前兆現象を科学として認めず、否定的な態度をとる科学者が多い。 故 池谷元伺教授は、動物の異常行動が地震前兆につながる明確な再現性を見いだせないことだけが問題ではなく、前兆現象が科学的に認められてしまうと、研究費が自分たちから生物学者へ流れてしまうのだと、米国で人から聞かされたという。 力武博士は、宏観現象に対して慎重な態度をとっていたものの、地震予知の研究の一貫として研究していた。 動物の異常行動に関しては、報告にあまりにもフィクション的な内容も混じっているので、当初は半信半疑だったという。 だが、お魚博士として知られた 末広恭雄東大名誉教授のグループが魚類と地震の関係に関する研究を始めたときに、この問題をまじめに考察するようになった。 そして、「地震の前兆現象としての動物異常行動は、なにがしかの真理を含んでいるらしい」と考えるまでになった。 このように、動物たちが電磁波を感じていることがわかった。 ならば、地震の前兆として発生する電磁波を感じ取って、回避行動を取ったとしても、おかしくはないだろう。 多くの動物は長い進化の間に自然環境に適応できるようになっており、時には天災を予知して、危険をさけることもできるようである。 (『生物は磁気を感じるか』、 前田担、講談社) 人間はその進化の過程で道具や言葉を使うようになっていったことで、このような自己防衛本能が退化していったのだろうか。 中国の地震学者や故 池谷元伺教授によれば、 まず小動物の方が先に前兆を捉え、大きな動物ほど後になる傾向があるという。 力武常次博士も同様の見解を示していて、動物の異常行動には2つの頻度ピークがあるという。 まず地震の約1ヶ月前から4〜5日前に最初のピークがあり、魚、ミミズ、ネズミ、リス、モグラ、カラスなどの小動物に異常が現れる。 これを「第一種動物異常」と呼んでいる。 地震の1日前をすぎて2〜3時間まえに2番目のピークがあり、イヌ、ネコ、アヒル、イタチ、ブタ、ウシ、ウマなどが騒ぎ出す。 これを第二種動物異常と呼ぶ。 私は現在、ハムスターの中でも最小の部類に入る、ジャンガリアンハムスターを飼っている。 ケージに内蔵された回し車のカウンター値を毎朝チェックして検証し、Web上で結果を公開している。 今のところでは、先駆的な研究者たちが主張するように、 ハムスターは地震発生の前に活動量が増加するという傾向があるように思う。 長年の実験を通してわかったのは、実験のために飼育されている動物では反応が現れにくく、野生に近い状態で飼育された動物の方が反応しやすい。 これらの動物は、身近であまり見られないのが残念だ。 これに次いで、イヌやネコにも注目すべきだと太田教授は語る。 家畜化されて野生の本能を失っている部分もあるだろうが、あわせて日本で2,500万匹も飼われているイヌとネコを地震予知に役立てない手はない。 イヌやネコは、震度5以上の地震にしか反応せず、地震発生の3~4時間前に反応するという。 1995年1月17日の阪神・淡路大震災(M7. そこで、【地震前兆百科】では、日本に生息しない動物よりも、われわれの身近で見られる生物を優先的に紹介したい。

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