ワンダーランド ネタバレ。 【漫画】ワンダーランド6巻(最終回)結末ネタバレと感想!

映画「アリスインワンダーランド」ネタバレあらすじと感想や評価も!キャラクターや豪華なキャストに注目!

ワンダーランド ネタバレ

しかしそんな日常は、突然母が去ってしまった事で崩れ去ってしまいます。 大きな牡丹雪が降る一面の雪景色で、母が残してくれたのは赤い手袋と、必ず取りに来るから待ってて、という言葉のみ・・・。 自殺だと片付けられた母の死ですが、しかしその死をきっかけに色々なことが温人 中村倫也 の周りで動き始めます。 ここで気の良い同僚と共に駅員として働いているのです。 彼が一番心を砕いている仕事が、落し物の預かりでした。 小さな女の子から片足だけのタップシューズを受け取り、その持ち主を想像して似顔絵を描く・・・こうしたかれの想像は当たらずとも遠からず、な特技ともなっており、とある日に手袋を探しに来た少年など、似顔絵にそっくりな場合も少なからずあるのでした。 彼がここまで落し物に思い入れを持つのは幼少期の体験から来ています。 ある冬の日、厳しく叱責する父の声に堪り兼ねるようにして車を降りた母・・・。 母は、一面の雪景色をおってきた温人に自分の赤い手袋を持たせ、必ず取りに来るから持っていて、と言って去ってしまったのでした。 彼にとって母の思い出はこの冬の日と、街唯一の遊園地[ワンダーランド]に家族で行った記憶・・・。 その[ワンダーランド]ですが、老朽化と経営難から閉園が決まったとニュースが流れています。 彼はそのニュースをそっと遠ざけるのでした。 その翌日、温人 中村倫也 は駅で泥だらけのキーホルダーを拾います。 洗ってみるとそれはワンダーランドの観覧車に雪が舞うスノードーム。 キラキラ反射するそのスノードームにも、想像の持ち主をイラスト化しようとした温人 中村倫也 ですが、しかしなかなか思うように描けません。 彼にとって[ワンダーランド]の観覧車といえば母との思い出なのです。 何度鉛筆を取っても、やはり彼にはその先を描き進める事は出来ないのでした。 ある日、忘れ物を取りに来た女性がいました。 女性が探しに来たのは内側に絵が描かれたビニール傘です。 それは、温人 中村倫也 の記憶にもある一本でしたが、残念ながら保管期間を過ぎており、既に処分されています。 そのことに憤慨した様子の女性に同僚が説明してくれたことで、彼女は諦めて帰りましたが、温人 中村倫也 の心にそれは残りました。 彼は仕事を終えると楠 市川隼人 の職場に向かいます。 そこで女性の傘を探そうと思い立ったのです。 急な温人 中村倫也 の訪問に残業となってしまった楠 市川隼人 ですが、初めて親しく言葉を交わすことで彼に協力を申し出ました。 落し物には個性がある、そう話す温人 中村倫也 に思わず笑いをこぼしながら、拾ったクラシック音楽をかけながら探し始めたのです。 こうして二人で探し続けた結果、なんと傘が見つかります。 朝日を浴びながら、嬉しそうに笑いながら歩く温人 中村倫也。 しかし、一生懸命さがしたこの傘ですが、女性に連絡しても相手はそこまで喜んでくれません。 なかなか取りにも来ない女性でしたが、たまたま駅で彼女を見かけた温人 中村倫也 は駆け寄り、傘を手渡します。 しかし、新しい傘をさしている女性の顔には感謝の色は見えず、社交辞令のような感謝の言葉述べて立ち去ってしまいました。 ちょうどその日の事でした。 警察から温人 中村倫也 に連絡が入ったのです。 呆然とした面持ちで母が運ばれた病院に向かった温人 中村倫也 ですが、彼はそこで思わぬ光景を目にします。 自分を置いて去った母が築いた新しい家族がそこにいたのです。 母の亡骸に縋りつき咽び泣く青年や立ち尽くす女性、夫だろう男性も堪えきれない声を漏らしながら泣いています。 その姿に、病室へ入る事が出来なかった温人 中村倫也 は外で待つ兄・哲也 新井浩文 の車に乗り込みました。 泣けもせず呆然と後部座席に座った温人 中村倫也 は小さな小さな声で、取りに来るって言ったじゃないか・・・と呟くのでした。 ワンダーランドで亡くなっていた母 木村佳乃 は、状況的に自殺だろう、という見立てです。 本当に自殺なのか?と担当の大林刑事 杏 に訴える温人 中村倫也 ですが、しかし家族として認めて貰えない彼に詳しい操作状況など知らされる訳もなく・・・。 トボトボと帰社した温人 中村倫也。 温人 中村倫也 はその足で楠 市原隼人 のもとに向かいます。 二人は徹夜して傘を探したあの日から意気投合し、仕事終わりに楠 市原隼人 の職場で廃棄物を使って遊んでいたのでした。 しかしこの日の温人 中村倫也 は、今日というたった一日に間に起こった全ての事を受け止めきれておらず、優しく声をかけてくれる楠 市原隼人 の手を跳ね除けてしまいます。 ここは落としもんの山だ、と少し誇らしげ話す楠 市原隼人 に、ここにあるのはゴミだ、と言い放ったのです。 せっかく探し出したあの傘は、簡単に捨てられていた・・・ そんな淋しい光景を思い返している温人 中村倫也 には、悲しそうな顔で聞いている楠 市原隼人 の気持ちを思いやる余裕などありません。 二人は喧嘩別れしてしまったのでした。 それでも日常生活は続きます。 風邪をひいたのか、咳き込みながら出社した温人 中村倫也 の元にあのキーホルダーを探しに来た女性がいました。 彼女の名前は七海。 母 木村佳乃 の病室で立ち尽くしていた人でした。 彼女がなくしたのはあのキーホルダーは、母からのプレゼントだと話す七海 佐々木希 に温人 中村倫也 は、一度はあのキーホルダーを手に取りながら、ここには届いてない、と嘘をついたのでした。 しかし、どうしても探し出したい彼女は自分の連絡先を残して去るのです。 結局、温人 中村倫也 はキーホルダーを七海 佐々木希 に返しました。 手続きのサインをしている彼女に、聞きたいことがある、と声をかけた温人 中村倫也。 すると七海 佐々木希 はしっかり彼を見つめて、母のことですか?と答えたのです。 彼女は温人 中村倫也 の事を知っていたのでした。 二人きりの駅舎で、咳が止まらない温人 中村倫也 の為に、母 木村佳乃 が作ってくれたというりんごスープを作り始めた七海 佐々木希。 手を動かしながら、これまでの事を静かに語り始めます。 軽い欝を患っていた母 木村佳乃 の事、亡くなっていた場所であるあの観覧車が母 木村佳乃 にとって辛い場所だった事・・・。 何も覚えていない温人 中村倫也 に彼女が語る話は20年も前に遡ります。 温人 中村倫也 が観覧車に乗ったあの日、七海 佐々木希 もまたワンダーランドに来ていたのです。 リニューアルイベントのその日、ほかの子と同じように蝶の羽を背負った七海にとって、爽子 木村佳乃 は父の想い人でした。 この日初めて佐和子 木村佳乃 に会った彼女は、スノードームをプレゼントされつい願ってしまったというのです。 呆然と思い出す温人 中村倫也。 彼が見下ろした噴水側の母 木村佳乃 は一人じゃなかったこと、一緒に観覧車からその様子を見ていた父 松重豊 の顔が険しかったこと・・・。 幼い温人は感じたのです。 母 木村佳乃 が取られてしまうと。 だから僕は一目散に駆けて行って母にしがみついたんだ。 そう話す温人 中村倫也 でしたが、その記憶は七海 佐々木希 により修正されます。 違う、あなた落ちたんです。 そうだ、階段を駆け降りようとして転げ落ちてしまったんだ・・・。 意識を失う直前に見たのは、こちらに気付きもせず七海達と談笑する母 木村佳乃 の姿でした。 話し終え帰ろうとした七海 佐々木希 は温人 中村倫也 から、あなたさえいなければあの人が死ぬことはなかった、と言われてしまいます。 一瞬足を止めながらも帰宅した七海 佐々木希。 暗い自宅の玄関を開けた彼女はつとめて明るい声と表情でふるまいます。 食事の支度に取り掛かろうとしますが、弟・雄哉 菅田将暉 はそんな姉に母が隠れて作った借金について質問します。 そんな話題から弟を遠ざけたい七海 佐々木希 は取り合おうとしませんが、自分だけが蚊帳の外へ置かれたような雄哉 菅田将暉 は激怒してしまうのでした。 雄哉 菅田将暉 は翌日、怒りをうちに溜め込んだまま温人 中村倫也 に会いに来ます。 彼らのせいで母 木村佳乃 は死んでしまったと思っている温人 中村倫也 と、母 木村佳乃 の借金は温人 中村倫也 のせいだと思い込んでいる雄哉 菅田将暉。 殴り合いのケンカになってしまいます。 ずっと金せびってたんだろ!!と馬乗りになって殴りつける雄哉 菅田将暉 ですが、温人 中村倫也 には何の事だか分かりません。 しかし暴力の途中、急に我に返った雄哉 菅田将暉 は弾かれたように温人 中村倫也 から飛び退くと、一瞬彼を気にかける様子を見せながらも駆けつける同僚の声で逃げてしまいました。 その日の夜。 大きな痣やかさぶたを作った顔で温人 中村倫也 は、七海 佐々木希 が作ってくれたりんごスープを飲んでいました。 すると目の端に彼女の姿が。 慌てて追いかけ呼び止めると、謝る彼女に、少し歩きませんか?と言うのでした。 二人は夜道を並んで歩いています。 暗がりで横並び・・・お互いの顔がよく見えない状況がそうさせたのか、七海 佐々木希 はポツリポツリと母 木村佳乃 との思い出を語り始めました。 連れ子再婚の子である七海 佐々木希 には、どうやっても自分はこの人の本当の娘じゃない、という思いがあって、それは雄哉 菅田将暉 が生まれた事でより一層深く根を張ってしまった、と話します。 仲は良かったけれど、どこか、家族にはなれない、との思いが消せなかった七海 佐々木希 ・・・。 そんな彼女に温人 中村倫也 は、七海 佐々木希 が作ってくれたりんごスープは子供の頃飲んだのと同じ味がした、と伝えます。 あなたの中にあの人を見た、素直に認める温人 中村倫也 は、自分が彼女たち家族に嫉妬していた事も吐き出しました。 その言葉に涙する七海 佐々木希。 並んで歩くその背中は、20年前のあの日の姿の二人なのでした。 お互いの胸の内を開いた温人 中村倫也 は、ひとつ気になっていたことを聞きます。 雄哉 菅田将暉 が言っていた、金をせびっていたのか?という問題です。 全く身に覚えがなく意味が分からない様子の温人 中村倫也 に七瀬 佐々木希 は、衝撃的な事実を告げます。 あの日母はあなたのお兄さんにお金を渡すためにワンダーランドに行った、と・・・。 翌日、温人 中村倫也 は兄を訪ねます。 怒りに任せて向かった実家ですが、兄はいないようです。 彼は合鍵を取り出すとそっと室内に入りました。 そこは雑然とした事務所。 人の気配の消えた室内を通り、二階へ上がった温人 中村倫也 が見つけたのは、観覧車の設計図です。 それは彼らの父親 松重豊 が書いた図面でした。 窓から見えるのはその観覧車・・・それを見た温人 中村倫也 は慌てて外へ飛び出していくのでした。 必死で自転車をこいで向かったのはワンダーランド。 その頃にはもうとっぷりと日は暮れていました。 しかし閉じられているべき門は、手をかけるとあっさり開きます。 人気のない遊園地を進む温人 中村倫也 は、倉庫で作業する哲人 新井浩文 を見つけました。 何をやっているのか、あの人をここに呼び出したの、と問うても無言の哲人 新井浩文。 その姿に苛立ったように、金をせびってたってどういうことだよ!と温人 中村倫也 が声を荒げてやっと哲人 新井浩文 が振り向きました。 溜息をつきながら温人 中村倫也 を見る彼は、お前母さんそっくりだな、と突き放すように口にします。 哲人 新井浩文 は母 木村佳乃 にお金の無心などしたことがなかったのです。 彼女の借金は爽子 木村佳乃 自身の考えでされたものでした。 父親 松重豊 が死んでしばらく経った頃、店の借金の建て替えを申し出てきたのです。 葬式にも顔を出さなかったくせに自分のことばかり、と母 木村佳乃 を嫌っていた哲人 新井浩文 はその申し出を断った、と事実を口にしながら作業を再開した彼が作業を終えたとき、外から大きな機械音が聞こえてきました。 「星ガ丘ワンダーランド」最後のラスト結末 一緒に外に出た温人 中村倫也 がそこで見たのは、まばゆく光る観覧車のイルミネーションでした。 たった一夜灯った観覧車の姿は、街のあちこちで人々の心に優しい光を灯したのでした。 翌日、ワンダーランドを訪れていた大林 杏 は、観覧車近くでお供えのように置かれたコアラのマーチや草に気がつきました。 不思議な顔をした彼女でしたが、その耳に聞こえてきたのは何かの物音・・・観覧車のすぐ側で蹲っている小学生を二人見付けたのでした。 この小学生こそが、爽子 木村佳乃 の死の真相を知っていたのです。 彼女は、遊んでいて階段から落ちそうになった少年を救おうとして自分が落ちてしまったのでした。 その事を、警察に呼び出されて聞かされた温人 中村倫也。 少年は温人 中村倫也 に近付くと、おばちゃんね、ぼくのこと温人って・・・と、爽子 木村佳乃 の最期の言葉を告げます。 あの日、階段から落ちてしまった自分・・・母は気付きもせずに楽しそうだったと思っていたけど、意識を失った彼が最初に見たのは爽子 木村佳乃 の心配そうに駆け寄る姿だったのです。 温人!温人!と必死で名を呼ぶ母に彼は、そっと微笑んだのでした。 すべてを思い出し、一気に顔を歪ませ泣き崩れる温人 中村倫也。 彼は母が死んで初めて泣くことが出来たのでした。 こうして母の死を受け止めた温人 中村倫也 は、あの日と同じように真っ白に染まった雪道を歩いていきます。 すると道の先を誰かが歩いています。 あの日、自分が見送ったのと同じ赤いコート・・・母がこちらを振り向きました。 さよなら、母さん。 こうして温人 中村倫也 はやっと自分の人生を歩いていく決意を固めたのでした。 「星ガ丘ワンダーランド」見所ポイント! 静かな、とても静かな再生の物語でした。 といっても、現状が荒れているとか困窮しているとかいう話ではなく、大事にしてきた思い出が突然絶たれた青年の再生物語なので、静かに流れる時間に入り込むようにして観ることが出来ました。 車の中や室内に雪が降ってきたり、過去と現在がスパンで切り替わったり、どことなく舞台を見ているような感覚も持ったんですが、これが監督の柳沢翔さんの色なのでしょう。 世界各国の広告賞に輝いてきた凄腕CMクリエイターさんならではの演出ですね。 特に配色がとても印象的で、真っ白な雪に赤いコートや、明るい緑に黄色の長靴、そしてラストの観覧車の光はあのシーンだけで世界観が伝わってくるほど圧巻でした。 15秒や30秒のCMに自分の色を乗せられる方なので、今度はもっともっと深くオリジナリティーを散りばめた二時間を楽しませて欲しいな、と次作を期待してしまいます。 主演の中村倫也さんは優しいお顔立ちから抑えた演技が素敵で、そんな彼と喧嘩をする菅田将暉さんのウロウロとした所在無さと怒りからの我の返り方、などキャストの皆さんもとても豪華な使い方をされているな、感じました。 本当に主役級の方ばかりを集めて、ほんのちょっとのシーンに使う、けれどそれぞれのキャラ一人一人の話し方や表情にバックボーンを感じて、全員がちゃんと存在感を出しているのはすごいなと思います。 エンディングで流れてきた音楽がとても優しくて、この作品の世界観にぴったりな歌声だな、と思っていたらなんと木村佳乃さんが歌われているんだそうで。 淋しい話だけれど、柔らかな声に包まれるようにして終わる、温かな物語でした。

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ワンダーランドの濃いネタバレ(3巻前半)あらすじや感想も!無料

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・問題と向き合い一歩前に進む勇気を感じた ・現実世界と対比的に描かれる異世界の魅力的な雰囲気が良い ・個性豊かなキャラクターが魅力的 映画「バースデー・ワンダーランド」の作品情報 公開日 2019年4月26日 監督 原恵一 脚本 丸尾みほ 原作 「地下室からのふしぎな旅」柏葉幸子 出演者 上杉アカネ(松岡茉優) 上杉チィ(杏) 上杉ミドリ(麻生久美子) ピポ(東山奈央) ピポクラテス(市村正親) 映画「バースデー・ワンダーランド」のあらすじ・内容 小学生の上杉アカネは、学校で仲間外れになりそうになった友達を助けることができず悩み、学校をズル休みしていました。 そんな中、雑貨屋を営むチィのもとにお使いを頼まれます。 店の中にあった手形にアカネが手をはめた瞬間、地下室のドアが開き、謎の錬金術師ピポクラテスと弟子のピポが現れます。 ワンダーランドからやってきた彼らはアカネにこちらの世界を救ってほしいと頼み込み、最初は乗り気ではなかったアカネでしたが、世界を救うための冒険に出発します。 映画「バースデー・ワンダーランド」のネタバレ感想 C 柏葉幸子・講談社/2019「バースデー・ワンダーランド」製作委員会 突然現れたピポクラテスとピポに、世界を救ってほしいと頼まれてしまう普通の少女アカネ。 当然ながら最初は戸惑い、しぶしぶ異世界に行くことを決意し、ワンダーランドを冒険しながら成長を遂げていくというストーリーです。 どちらかといえば子供向け作品といえるでしょう。 作品のファンタジーに溢れる美しい世界観や物語全体のメッセージは、同じ子供が主人公で冒険をするという部分もありますが、子供に見せて何かを感じ取ってほしい作品でもあります。 一方で大人が見ると多少物足りない感じは受けると思います。 刺激が足りないと思う人もいるでしょう。 全体的には「毒にも薬にもならない」という感じで、善悪どちらにも振り切った感じが観られないのが多少残念ではあるのですが、それでもかわいらしさを感じさせるキャラクターや異世界らしい映像には見応えがあります。 ゴールデンウィーク中の映画ということもあり、家族づれで観にいくのが一番いいかもしれません。 ここでは映画「バースデー・ワンダーランド」の個人的な感想やネタバレ解説を書いていきます。 【解説】監督はクレヨンしんちゃんでおなじみの原恵一 C 柏葉幸子・講談社/2019「バースデー・ワンダーランド」製作委員会 映画「バースデー・ワンダーランド」で監督を務めたのは、劇場版クレオンしんちゃんシリーズでおなじみの原恵一さんです。 原恵一監督といえば、「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」などで有名です。 その他のクレヨンしんちゃんシリーズの監督も務めてはいますが、観た人の評価が特に高いのは、この2作品かと思います。 他のクレヨンしんちゃんシリーズと比較しても、子供向けアニメにもかかわらず、大人にも刺さるかのような内容が高い評価を得ています。 映画「バースデー・ワンダーランド」の宣伝でも、「オトナ帝国の原恵一監督作品」とキャッチコピーが使われていたので、この映画に関しても子供向けの世界観の中に、大人にも刺さるような要素を秘めているのかと思わさせられました。 ただ、映画「バースデー・ワンダーランド」に関しては、あまりそういった側面は見せず、子供向け作品として、完成させたという印象です。 原恵一監督の作品には「河童のクゥと夏休み」があり、いじめなどの社会問題や大量消費社会への批判的な視点が盛り込まれていますが、映画「バースデー・ワンダーランド」に関しては、どちらかといえばクレヨンしんちゃんよりも「河童のクゥと夏休み」の流れを汲む作品といえるかもしれません。 原作自体も児童文学というジャンルに属しているので、大人向けアニメとしての期待は捨てた方がいいと思います。 【解説】映画「バースデー・ワンダーランド」には、クレヨンしんちゃん要素がかなり盛り込まれている C 柏葉幸子・講談社/2019「バースデー・ワンダーランド」製作委員会 一般的な原恵一監督のイメージにあるような「クレヨンしんちゃん映画」の要素はあまり感じられない作品ではあるのですが、そうはいっても映画「バースデー・ワンダーランド」には、クレヨンしんちゃんとの関連性が非常に多くみられます。 例えば、声優陣を観てもその色が伺えます。 今回のメインキャストは松岡茉優や杏、麻生久美子などの実力派の女優が固めていましたが、悪役のザン・グとドロポに関しては、クレヨンしんちゃんでヒロシ役を務める藤原啓治(ザン・グ)としんのすけ役の矢島晶子(ドロポ)が務めています。 この辺も映画の宣伝通り、クレヨンしんちゃんの要素が感じられる部分ではありますが、もっと大きな部分としては劇中に野原しんのすけが登場します。 トイ・ストーリーにバグズライフのキャラクターが登場していたような感じで、しんちゃんが映画に出てきます。 そのシーンは、映画序盤の雑貨屋のシーンです。 上杉チィが営んでいる雑貨屋では、世界各国のお土産などが陳列されているのですが、その品物の1つに、しんちゃんのフィギュアのようなシルエットをしたものが登場します。 表情などは写っていませんでしたが、黄色の短パンに赤のTシャツというおなじみのカラーリングをしたフィギュアが登場します。 結構観ている側に大きくアピールをする形で登場するので、見逃すことはないとは思いますが、思わずざわついてしまうシーンではありました。 こういった部分も原恵一監督作品という部分でのサービスといえるでしょう。 【解説】子供の成長という視点で見る映画「バースデー・ワンダーランド」 C 柏葉幸子・講談社/2019「バースデー・ワンダーランド」製作委員会 映画「バースデー・ワンダーランド」で描かれる物語において重要な要素としては、子供の精神的な成長があります。 この映画には、異世界を冒険する「アカネ」という少女と、異世界の王子が登場します。 劇中ではずっと未熟な感じになっているのですが、物語の進行と共に、精神的な成長を遂げていきます。 まず、アカネについては、小学校でお揃いのヘアピンを着けてくるという約束を友達同士でしていた中で、友達の1人がそれを忘れてしまったがために仲間外れになってしまいます。 仲間外れになった友達はアカネを頼り、なんとか説得してほしいと言われるのですが、アカネにそういった勇気はなく、問題を先送りにしてしまいます。 そのことに罪悪感を抱いたのか、学校にいきづらくなりズル休みをしてしまうほどです。 物語冒頭のアカネは、自分の周りに起きた問題を主体的に解決するような強さを持っておらず、それが出来るとも思っていない自信のなさを抱えてもいました。 そんな中、突然現れた異世界の錬金術師のピポクラテスからの頼みで、世界を救ってほしいと頼まれるのですが、当然こんな感じのアカネは「そんなこと出来るわけない」と断ります。 そこでピポクラテスは、「前のめりの碇」というペンダントをアカネに着けます。 これをつけると後ろ向きになりそうなときに前向きになるという効果があり、チィの好奇心もあって異世界への冒険に出かけることになります。 最初は、家に帰りたがっていたアカネですが、徐々に異世界の不思議で美しい世界に魅了され、問題解決に向けて前向きな気持ちになります。 物語で登場する異世界では、「水」が世界の秩序を司っており、王位継承の際の「水切りの儀式」を行うことで、世界の安定がもたらされるという感じだったのですが、感じの王子が目を覚まさないはドロポの魔法によって、悪のザン・グになっているは、大変なことになっていました。 一方王子も、自分の血統からくる運命に対して反抗するような少年でもありました。 「水切りの儀式」では、失敗すると自分の身を捧げて、それを引き換えに世界の安定をもたらすという、とてつもなく大きなプレッシャーのかかる立場でもありました。 そこから逃げ出したくて両親から反抗し、ドロポの魔法によってザン・グという姿に変わった王子は、世界の秩序を司る井戸を破壊するためにミサイルを作ろうとしていました。 王子自身も悪に身を染めていたわけではなく、自分を取り巻く運命を受け入れることができず、問題から逃げる形で悪行を続けていた部分もありました。 そういった意味では、アカネも王子も子供として、同じような欠点を抱えていたといえるでしょう。 その中でアカネは冒険を続けていき、前向きに問題と向き合えるように成長をしていきます。 最後にはザン・グを説得し、水切りの儀式をやる決心を着けさせます。 王子自身もアカネの協力によって、問題と向き合う覚悟を持つことができたのです。 物語の最後には両者が成長を遂げて、王子は国を収める立場になる決心をしましたし、アカネは現実の世界に戻って、友達を助ける行動に出ます。 映画「バースデー・ワンダーランド」の物語の中心となっているのは、この登場する子供のキャラクターの成長にあります。 物語が進むにつれて次第に成長を遂げ、自信を身につけていくというのは、なんとも教育的な価値のある作品かと思いました。 【解説】現実世界と異世界という対比で見る映画「バースデー・ワンダーランド」 C 柏葉幸子・講談社/2019「バースデー・ワンダーランド」製作委員会 映画「バースデー・ワンダーランド」は、現実世界のアカネが異世界の冒険に出かけるという王道ストーリーです。 こういった作品の中で見どころとなるのは、現実の世界と対比的に描かれる異世界の魅力ですね。 映画「バースデー・ワンダーランド」では、ファンタジーな世界観が多分に盛り込まれており、時より現実世界と鏡合わせになっているような部分も感じられました。 例えば、羊が異様に丸っこいファルムをしていたり、検問所にいるのが猫だったり、「逆さとんがり」や「ケイトウ」などの街のネーミングもユニークだったりします。 また、現実世界と比べる形で異世界が描かれるといったシーンも散見されます。 異世界ででは、美しいオーロラや季節ごとに現れる美しい景色など、魅力的な部分がたくさんあります。 そして、物は決して多いわけではなく、便利なわけではないのだけれど、それだけで充分に幸せを感じ取ることができる人たちがたくさんいることも描かれています。 こういった部分は「河童のクゥと夏休み」で指摘されている部分と共通するものがあるといえます。 世の中が便利に発展していく中で少なからず失われていったものがあり、それらの尊さや美しさを伝えるというのは、原恵一監督の好きな題材なのかもしれません。 「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」でも、平成の時代と昭和の時代が対比的に描かれており、昭和の昔を懐かしんで魅了されるオトナたちというシーンが描かれていました。 原恵一監督の人物像を調べてみると、携帯電話やスマホ、パソコンなどの通信機器は一切持たず、家には黒電話しかないという極端な生活をしているということもあり、これらの人物像がこういった題材のストーリーにマッチしているともいえます。 こういった発達していく文明に対する批判的な視点というのは、原恵一監督が持っている1つの考え方でもあり、それが作品に反映されているのでしょう。 【解説】淡々とした物語の中で伝わるメッセージ C 柏葉幸子・講談社/2019「バースデー・ワンダーランド」製作委員会 映画「バースデー・ワンダーランド」では、主人公のアカネや異世界の王子といった少年少女たちの心の成長や、異世界の幻想的で魅力的な雰囲気など、わかりやすくメッセージとして伝わってきます。 そして、それを可能にしているのが、淡々と進んでいく物語にあるかもしれません。 この映画はそこまで起伏に富んでいるわけではなく、割とスムーズに物語が進んでいきます。 日常的な風景を描いたシーンも多く、それらも丁寧に描かれていて見応えがあります。 物語が淡々としているというのは、言葉だけでみると魅力が薄いように感じるかもしれませんが、逆にいえば、無駄な要素はなくして重要な部分を際立たせる効果もあります。 アカネの精神的な成長は、映画の中でも強調して描かれていますが、ストーリーが淡々としている分、その辺はぶれることなくしっかりと伝わってきます。 ファンタジーな世界観を描く上でなんでもできる分、力を入れてしまって世界観が散発になってしまうこともありますが、しっかりと統一感を持たせながら、重要な部分が際立つような演出になっています。 こういったメリハリの部分でも、映画「バースデー・ワンダーランド」は1つの魅力を形成しているのかもしれません。 映像自体は活き活きと描かれており、淡々とした物語の分、そこに集中して見つめてしまうという魅力があります。 この映画において、監督自身がどこに目を着けてほしいというのが、はっきりとしている映画でもあるかもしれません。 そして、あえて全体的な起伏を少なくすることによって、クライマックスで感情が爆発するような演出が用いられていたのだと感じました。 映画の要所要所にアクセントとなるようなシーンが設けられており、そこに向けて走っているかのような感じの映画になっています。 歌でいうと全部サビといった感じのようなことはなく、しっかりとメロディを聞かせながら、最後に大きなサビを持ってくるといった感じでしょうか。 単縦な映像美においてもとても惹かれてしまうのですが、それを感じることができたのは、意図的に作られたストーリーラインにもあると思いました。 映画「バースデー・ワンダーランド」は家族連れで楽しめる作品.

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ワンダーランド北朝鮮のレビュー・感想・評価

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ストーリー アリスが中国からイギリスに帰ると、船を奪われそうになる アリスは貿易船の船長として向かった中国からイギリスに帰ってくる。 アリスの中国行きを投資した社長は死んでおり、前回、アリスがふった社長の息子のヘイミッシュが会社をついでいた。 ヘイミッシュは逆恨みで、アリスの船を奪おうとする。 アリスはワンダーランドへ鏡から入るとハッターが瀕死 アリスが落ち込んでいるところに、人間界で蝶々になったアブソレムがアリスを鏡の中のワンダーランドに導く。 どうやら、マッドハッターが危機のようだ。 ハッターに会うと、ハッターは、赤の女王のペットジャバウォッキーに殺されたと思っていたハッターの家族が生きているかもと言う。 アリスはそれを信じず、ハッターはますます過去に捕らわれ病んでいき、このままだと死んでしまう可能性が。 ハッターの死んだ家族を救うために過去へ行くことにするアリス 白の女王の提案で、アリスはハッターを救うため過去へ行き、ハッターの家族を救おうとする。 過去にいけるのはアリスだけ。 ワンダーランドの住人が過去の自分自身に会うと世界が崩壊するらしい。 【過去】赤の女王の戴冠式で恨みをかうハッター家族 アリスは過去で、赤の女王の戴冠式と遭遇する。 赤の女王にハッターの父の作った冠が頭に入らず割れる。 それを笑ったハッター。 この件で、ハッター家族を赤の女王は恨む。 【過去】白の女王の嘘により、赤の女王は頭が大きくなった 次の過去で、アリスは赤の女王の頭が大きくなった原因を知る。 白の女王がお菓子を食べたのを赤の女王になすりつけたのが原因で、赤の女王は家を飛び出し頭を強く打って頭が大きくなったようだ。 子供の頃のハッターにもここで出会う。 かわいー。 【過去】ハッターはお茶会の1分前を繰り返すことに 一方、アリスを追いかけたタイムは、昔のハッターのお茶会に出会う。 そこで、タイムはハッターの態度にむかつき、永遠にお茶会が開かれる1分前を繰り返すようにしてしまう。 アリスは現実世界に戻り、またワンダーランドへ タイムは、アリスの居場所を突き止める。 アリスは鏡から現実世界に逃げる。 現実世界で目を覚ますと精神病院に無理矢理入れられていた。 アリスは病院を抜け出し、またワンダーランドへ。 【過去】ハッターの家族は死んでいなかったことが分るアリス アリスは、ジャバウォッキーが町を襲った日にたどり着く。 タイムが死んだ人の時間を管理しているとき、そこにハッターの家族の名前がなかったことに気づく。 そして、ハッターの言ったとおり、本当にハッターの家族は生きていることを知る。 ハッターの家族は赤の女王がさらっていた。 アリスはハッターに家族が生きていると伝え、ハッターは元気に アリスがハッターのところに戻ると、ハッターは瀕死だったが、アリスがハッターの言っている家族が生きている話は本当だったという話をすると元気になる。 小さくされて捕らわれていたハッター家族を発見 ハッターの家族を取り戻しに赤の女王の城に行くと、小さくなったハッターの家族を発見。 しかし、アリス達は捕らわれる。 赤の女王達が過去に行くと、子供の赤の女王と白の女王がいて、白の女王が赤の女王にお菓子を食べた罪をなすりつけていた。 それをみて怒った大人の赤の女王は、子供の赤の女王(自分自身)と対面してしまう。 それをきっかけに世界はどんどん崩壊していった。 仲直りの女王達 世界は元通りになり、白の女王は赤の女王に小さい頃罪をなすりつけてごめんとあやまる。 仲良くなる女王達。 ハッターの家族は元の大きさに戻り、アリスはみんなに別れを告げ、現実世界に戻る。 現実世界では船を守り、また航海に出るアリス 元の世界にもどると、アリスの母が船を手放す契約書にサインしそうだったが、母は家を売り、船を守る決断をする。 アリスと母は、会社をおこし、新たな航海にでる。 終わり その他 ベネット先生(アンドリュー・スコット) 精神病院の先生役。 シャーロックのモリアーティー役の人ね。 ハッターの家は帽子型 かわいいね。 鏡の国はチェスモチーフ 鏡の国はチェス世界だから、前半でてきた。 後半はまったくない。 ハンプティ・ダンプティはすぐ割れる 前半、でてきたけど、すぐ割れて、それ以降でてこない。。 チェシャ猫の子供時代 かわいいっす。 トウィードルダム、トウィードルディーの子供時代 あんましかわらんな。 映画が失敗した理由 どうかんがえても、アリスの世界観が崩れてる。 タイムのとこの兵隊さんも機械色が強すぎる。 もう、アリスじゃないよね。。 機械って。。。 アリスだいなし。。 この時点で予告見ても行く気がしなくなるよね。 後、中国服とか。。。 もうアリス感ゼロだわ。。 しかも、ストーリーがハッター中心だし、赤の女王中心だし。 アリスの存在感なし。。。 後、タイムいる?これ、タイムいなくてもよくない? ハッターの家族が実は生きてるかもとか、、なんか、きっかけにしては弱い。。 しかも、ストーリーも単純。 まあ、私はアリス好きだからみてよかったよ。 原作しってたらなおさら楽しいかもね。 アリス知らない人は行ってもつまらないはずです。

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